「スコッチウイスキーってなんだか難しそう」
「名前は知ってるけど、どれを選んでいいのかわからない」
そんなふうに感じる方、多いんです。
でも実は、スコッチはとても身近で、気軽に楽しめるお酒なんです。
ポイントは“地域ごとにキャラクターがある”こと。
今回はスコッチのキャラクターをわかりやすく感じてもらうために、例を紹介しながら解説します。
想像豊かに読むと、理解がグッと深くなりますよ👍

スコッチウイスキーとは?

スコッチウイスキーとは、イギリス・スコットランドで造られるウイスキーのこと。
”ウイスキーの代名詞”なんで言われることも…
ただ「スコットランドで作ればスコッチ」と呼べるわけではなく、しっかりとしたルールがあります。簡単に説明すると
- スコットランドの蒸留所で全て製造されていること
- 水と大麦麦芽を主原料にしていること
- オーク樽で3年以上熟成させること
- ボトルは40%以上の度数であること
このような条件を満たしたものだけが「スコッチ」を名乗ることができます。
つまり「本場の確かな品質」が保証されているお酒なのです。
地域ごとに違うスコッチの顔
スコッチウイスキーの面白いところは、造られる地域によって味わいが大きく変わること。
今回はその違いを分かりやすいように、地域ごとの特徴を紹介していきます。
地域ごとに代表的なボトルも紹介するので、聞いたことがあるものもあるかもしれませんね。
スペイサイド

スコットランド北東部のスペイ川流域。渓谷が多く、肥沃な土地と清らかな水に恵まれ、比較的穏やかな気候。
蒸留所の数が最も多いと言われている地域です。
フルーティーで華やか。リンゴやハチミツのようにやさしい甘みが特徴です。
親しみやすい感じが良いウイスキーです。
代表的な銘柄:ザ・グレンリベット、グレンフィディック、ザ・マッカラン
ハイランド

スコットランド最大の地域で、北部に位置しており山岳地帯から海岸部まで幅広い。
気候も地域ごとに差が大きく、多様な個性が生まれます。
ハイランドはとても広くて一言で特徴を表すのは難しいです。
強いて言えば、力強さとバランスを兼ね備えた、懐の深い味わい。ハイランドの中の地域ごとに個性が幅広いのも特徴です。
ぜひ、いろんなボトルを味わってみてください😋
代表的な銘柄:グレンモーレンジィ、ダルモア、グレンドロナック
アイランズ

スカイ島やオークニー諸島など、スコットランド沿岸の島々でアイラ島を除いた地域。
海風や潮気にさらされ、厳しい自然と共存する土地。
ハイランドに含まれることもありますが、スカイ島やオークニー諸島など、スコットランド西側の島々で造られるウイスキーを指します。スモーキーさや海の香りを感じるものが多いですが、ボトルごとにパンチがあり、味が個性的です。
代表的な銘柄:タリスカー、ハイランドパーク、アラン
アイラ島

スコットランド西の島、別名”スコッチウイスキーの聖地”。
湿地が多く、ピート(泥炭)と良質な水が豊富。
スモーキーで独特な香り。潮風や薬のようなニュアンスもあり、強烈な個性を誇ります。
見ただけで「クセが強そう」と伝わる外観で、中身も力強く印象的ですが、初心者の方にはクセが強すぎるので、あまりおすすめはできません😅
しかし、クセのとりこになってしまうと、もう抜け出せません😍
代表的な銘柄:ラフロイグ、アードベッグ、ブルックラディ、ボウモア
ローランド

イングランドに近い南部の穏やかな低地帯。気候も比較的温暖で安定。
軽やかで柔らかく、クセが少なめ。すっきりとした飲み心地で初心者にもおすすめです。
その味わいの理由は、3回蒸留にあります。ウイスキーは基本2回蒸留ですが、ローランドでは3回蒸留しているものが多いです。
代表的な銘柄:オーヘントッシャン、グレンキンチー
キャンベルタウン

スコットランド南西の半島部にある小さな港町。
かつては「ウイスキーの首都」と呼ばれるほど蒸留所が多かった地域。
港町だからこその潮の香り、その中に華やかな甘みが混じっています。
独特で複雑な風味。今となっては蒸留所の数が少なくなり、愛好家から根強く支持される地域です。
人気があり過ぎて値段が市場の値段が上がってしまっているものがあるくらいです。
代表的な銘柄:スプリングバンク、グレンガイル
まとめ:イメージで気軽に選んでみよう
スコッチウイスキーは、詳細を知れば知るほど魅力の沼にとらわれちゃいます。
まずは、“直感”で楽しむのがおすすめ。
「今日は華やかなスペイサイドにしよう」
「力強いハイランドをじっくり飲もう」
そんな風にイメージで選ぶだけでも、ぐっと身近に感じられるはずです。
最初の一本は、見た目で「いいな」と思ったボトルを手に取ってみるのも大正解。
そこから自分だけのお気に入りが少しずつ増えていくのも、スコッチの大きな楽しみ方です。
今回は地域ごとにざっくりとした特徴を紹介しましたが、ボトルごとの特徴もすごいあるんです。
スコッチウイスキーをボトルごとの特徴で楽しむのもおすすめです。
それでは良いウイスキー生活を🥃